日々の喧騒から離れ、自然豊かな場所で静かにのんびりとランチを楽しむ。
そのランチメニューが本物の蕎麦だとしたら、これ以上粋で贅沢な過ごし方というのもそうそう見つからないのではないでしょうか。
そんな至福のひとときを求め、今回向かった先は藤枝市瀬戸ノ谷。
お店の名前は、手打ちそば卯乃木(うのき)。
そこで味わった絶品のせいろと味噌田楽、お店の様子について以下に詳しくお伝えします。
卯乃木は静かにのんびり雰囲気も楽しみたいお店
卯乃木を訪ねる前に、ぜひとも知っておきたいことが3つほどあります。
1つ目は、店主が一人で切り盛りしているため、料理の提供に多少時間がかかるということ。
2つ目は、メニューが蕎麦2種とこんにゃく味噌田楽しかないということ(天ぷらなどはありません)。
3つ目は、団体や落ち着きのない小さな子どもを連れている場合は、入店できないケースもあるということ(お客さんにリラックスしてもらうため)。
尚、上記と同じ内容がお店の前にも貼り紙で記されています。
これら3つに納得したら、いざ暖簾をくぐってお店の中へ。
玄関で靴を脱いだら、奥の部屋へと案内されます。
そこに広がるのは、暖かい陽の光が差すとても静かで落ち着いた空間。
窓の外には色付いた木々と、風に吹かれてヒラヒラと舞うイチョウの葉。
その奥には川が流れ、吊り橋がかかっているのも見えます。
席は4人用のテーブルが1つと、2人用のテーブルが1つあるだけです。
ゆったり座れる椅子に深く腰掛け、後方から流れてくるヒーリング系の音楽に耳を傾ければ、気分は完全に“非日常”の世界。
景色を眺め、お茶を飲みながら待つ時間も充実したものです。
せいろと味噌田楽は一度食べてみる価値あり!
- せいろ
- 田舎
- こんにゃく味噌田楽
3種類のメニューの中から、今回はせいろとこんにゃく味噌田楽を注文しました。
※こんにゃく味噌田楽は通常一皿6本のところを、3本(350円)で対応いただきました。
先に出てきたのはこんにゃく味噌田楽。
プルプルした食感で弾力があり、味噌を付けなくても十分いけます。
少し甘めの味噌を付ければ、これがこんにゃくと合わないわけがなく、一瞬で完食してしまうほどの美味しさでした。
せいろのつゆは、鰹だしと野菜だしの2種類から選べるということで、今回は珍しい野菜だしにしてみました。
野菜だしのつゆはやや辛口で、キリっとしている感じがします。
細めの蕎麦はしっかりとした歯応えで、噛むほどに甘さを感じられます。
蕎麦好きの中には、つゆなしで全部食べてしまう人もいるそう。
量はあまり多くないので、足りなければ半額でおかわりもできます。
締めに出てくるのは、熱々でたっぷりと入った蕎麦湯。
白濁してとろみがあり、これからの季節は特に体が温まりそうです。
卯乃木の店舗情報
店名 | 手打そば 卯乃木 |
---|---|
所在地 | 静岡県藤枝市瀬戸ノ谷11658-2 |
営業時間 | 11:00~15:30(ラストオーダー15:00) |
定休日 | 火曜・第2第4水曜(祝日の場合営業) |
駐車場 | あり |
アクセス | ■国道1号(藤枝バイパス)「谷稲葉IC」から車で約19分 ■新東名「藤枝岡部IC」から車で約26分 |
瀬戸谷に来たなら「せとやコロッケ」も
瀬戸谷の名物といえば、せとやコロッケ。
そのせとやコロッケをテイクアウトできる「キッチンせとや」というお店が、卯乃木から車で10分少々のところにあるので、帰りにそちらも覗いてみます。
こちらが、キッチンせとやで買えるせとやコロッケ(1コ130円)。
せとやコロッケは具に地元産のしいたけを使用し、ソースを付けずに食べるのがルール。
さらに、瀬戸谷で手作りしたものしか、せとやコロッケとは呼べないそうです。
細かく刻まれたしいたけの食感と塩気がいいアクセントになっていて、確かにソースを付けなくても美味しくいただけます。
キッチンせとやで、いももち(1本120円)もテイクアウトしてみました。
いももちは瀬戸谷で穫れたジャガイモを使用し、バターしょうゆ味に仕上げた一品。
周りはサクッと香ばしく、中はモチモチしているのが特徴的です。
ほんのり甘く、素朴な味を楽しめます。
ちなみに、キッチンせとやはレストランで、地元の食材を使った様々な料理を店内で味わうこともできます。
キッチンせとやの店舗情報
店名 | キッチンせとや |
---|---|
所在地 | 静岡県藤枝市本郷879 藤の瀬会館 |
営業時間 | 10:00~15:00(ラストオーダー14:30) |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌平日) |
駐車場 | あり |
アクセス | ■国道1号(藤枝バイパス)「谷稲葉IC」から車で約10分 ■新東名「藤枝岡部IC」から車で約17分 |